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「0.2μSvの内部被爆は100mSvの外部被爆に相当」というデマ

 少し前の話だが、

「0.2μSv の内部被爆は 100mSv の外部被爆に相当する」


という怪しげな話がネットに出回り、今も信じている人がいるようだ。放射線について正しく理解していれば、

「そんなアホな」

と一笑に付すだけだが、これを鵜呑みにした人も多いようで、

「内部被曝ってやっぱりそんなにヤバイんだ」
「国はそんなに大事なことを隠していた」
「東日本の農産物・海産物は絶対買わない」


という書き込みが見られる。この話の元になっているのは、民主党の川内博史衆議院議員のテレビでの発言だが(こちらの別の番組でも言っている)、これは

民主党のアホ議員が目立ちたいために流したデマ

なので、安心して欲しい。

そもそも、シーベルトという単位は人体への影響度合いを示すものなので、

内部被曝の 0.2μSv は外部被曝でも 0.2μSv だ。


こういう、基本的な知識もなく、テレビでデマをまき散らす議員は、即刻辞職してほしい。


以下で詳しく説明する。

ガンマ線は体を貫通するので、外部から被爆しようが内部から被爆しようが影響は同じだ。内部被曝が怖いと言われるのは、外部被曝と違って防護できないという点だ。

土中にある放射線源から出たガンマ線は、屋内やコンクリートの建物の中にいればある程度防ぐことができるし、土を除去すれば被爆を減らすことができる。しかし、内部被爆では放射線源が体内にあるため、防ぐ手段がないのだ。

また、空間線量ではガンマ線しか測定されないが、内部被曝にはアルファ線やベータ線もある。アルファ線やベータ線はガンマ線よりも強く、届く距離が短いので周囲の細胞の DNA を局所的に破壊すると考えられている。

一般に「外部被曝よりも内部被爆のほうが影響が大きい」と言われるのはこういう理由だ。しかし、シーベルトという単位 (より正確には、シーベルトを計算するときに使う実効線量係数) は、これらのことを加味しているので、内部と外部で数値が同じなら影響も同じだ。


そもそもこの話は、どうやら民主党の川内博史衆議院議員がテレビで発言したものだが、週刊現代でも記事になっているようだ(こちらの3〜4ページ目)。

この件については、こちらの方が詳しく調べてくれているが、要約すると、

「福島で小児甲状腺被ばく調査を実施した際に、詳しく調べる必要がある人を見つけるための簡易的な方法として、サーベイメーター(通常の線量計)を外部から喉に当てて甲状腺の部分を測り、その結果が 0.2μSv 以上なら、甲状腺等価線量 100mSv に相当するので、詳しく調査する必要がある」

という話を、川内氏が全く理解できていないということのようだ。さらに言えば、これはあくまで甲状腺等価線量であって、実効線量ではない。つまり、今問題になっているセシウムではなく、主にヨウ素のときの話だ。


at 12:07, greenlig, 放射線

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