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内部被曝は外部被曝の何倍?(その1)

「内部被曝は外部被曝のXX倍危険!」という書き込みが見られるが、これは本当だろうか。それは何を根拠にしているのだろうか。

これについて理解するには、よく耳にするベクレル、シーベルト、外部被曝、内部被曝が何なのかを理解する必要がある。ここでは、これらの概念についてできるだけわかりやすく簡単に説明する。


シーベルト

シーベルトという単位は、人間の体が放射能でどのぐらいのダメージを受けるかということを数値にしたものだ。ロールプレイングゲーム風に言うと、「セシウムから10マイクロシーベルトのダメージを受けた!」となる。

なお、「ミリ」は 1000 分の 1、「マイクロ」は 100 万分の 1 だ。


ベクレル

ベクレルというのは、放射性物質が1 秒間に何回放射線を出すかという単位だ。ロールプレイングゲームにたとえれば敵の数だ。「100ベクレルのセシウムがあらわれた!」ということになる。


外部被曝の計算

外部被曝は、主に土の中に混じっている放射性物質からの被爆だ。そこに長くいればいるだけ被爆する。外部被曝量は、

  放射線の強さ × そこにいた時間の長さ

で計算できる。たとえば、ガイガーカウンターで 0.1 マイクロシーベルト/時と表示される場所に1年間いたら、

  0.1 × 24時間 × 365日 = 876 マイクロシーベルト/年 = 0.876 ミリシーベルト/年

となる。


内部被曝の計算

内部被曝は、放射能という「敵」を食べたときに体が受けるダメージだ。ロールプレイングゲームでは、1 ターンに受けるダメージの量は、

  敵の数 × 敵の強さ

となる。これを、戦闘終了まで足し算すれば、その戦闘で受けるダメージになる。

実際の内部被曝量の計算では、敵の強さは実効線量係数というもので表される(※1)。これを使ってかけ算すると、内部被曝量 (預託実効線量) がわかるようになっている。

  内部被曝量 (シーベルト) =  放射能の量(ベクレル)× 実効線量係数

たとえば、「今日は 50 ベクレルくらいセシウムを食べたかな」と思ったら、体が受けるダメージは

  50 × 0.00001.3 = 0.00065 ミリシーベルト

となり、同じ量を 1 年間食べ続ければ 365 日を掛けて 0.237 ミリシーベルトになる。こうやって計算した内部被曝と外部被曝を足すことで、全体の被曝量がわかる。

なお、内部被曝の場合、食べた放射性物質は徐々に体から排出されるが、いつまでたってもゼロにはならない。そのため、上の計算で得られる数値は、一生にわたる被曝量を表している。

9月13日に、福島の30キロ圏の住民の被爆状況が公表されたが、ここで使われている「ホールボディカウンター」は、内部被曝量を測定するものだ。


(次回へ続く)

※1 実効線量係数には、物理学的半減期、生物学的半減期、人体の組織の影響度合い、放射線の種類による違いが考慮されている。



at 09:43, greenlig, 放射線

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